さて、先日ブログで、こんな記事を書きました。
「医療保険は終身医療保険に入っていれば、本当に一生安心なの?」
将来の健康の不安から、終身の保障をもっていれば一生安心♪というあなたへ。
保険の入り方を、根本から揺るがしてしまうかもしれない話です。
目次
医療保険と言ったら、終身医療保険が最も選ばれている現状。
見事に、よくできている保険業界のしくみだと思います。
客観的に言えば、選ばれているということは、人気がある、ということになるかもしれません。
いえいえ、違うのです!
実態は、この終身型の保険以外の商品が、とても売れにくい、選ばれにくい商品なのです。
終身という名前のとおり、一生涯にわたって、掛け金変わらず備えられるという、圧倒的なイメージ。
余計な説明もいらない!
かつ、その強いイメージから、お客さまに、非常に売りやすいのです。
イメージ戦略の大切さを、違った意味で考えさせられたものです。
当たり前ですが、保険会社の営業マンは、保険を売ることでお給料をもらっています。
ですから、どんな保険だって、売らないと生活していけません。
中には、営業マン自身も納得できないような商品ですら、魅力的に見せて、お客さまにおススメすることもあります。
お客さまのため、というより、会社のため、お給料のためと言っても過言ではありません。
(いえ、もちろんそうではない、営業の方もいらっしゃることは付け加えておきます)
けれど、私は今現在、どこの会社にも属さない独立系のFP(ファイナンシャルプランナー)として活動させていただいております。
私が今まで見てきた、業界の実態や、ウラ側に対しての発信する意見にしがらみなどありません。
何のしがらみもないって、素晴らしいことです。
縛りなどなく、お客さま目線でいられますからね。
終身医療保険の加入は、おススメはしていない理由
ということで、ズバリ、結論から申し上げますね。
私は、終身医療保険の加入をおススメは、していません。
さぁ、ココからです。
勧められるがままに、保険に加入する前に。
日本の健康保険制度のしくみを、まずはちゃんと、知って欲しいのですね。
保険業界では、こんなセールストークは普通に行われています。
「年齢が上がると、ケガや病気の心配がふえますよ。」
「そのための医療保険は、早めに準備しましょう。」
「早く加入した方が、掛け金も安くすみますよ!」
「健康なうちしか、保険の加入は出来ませんよ!」
この言葉によって、ほとんどの方がいともカンタンに引き込まれてしまうようです。
確かに、人は、年齢とともに病気になったり、入院したりするリスクは、間違いなく上がります。
もちろん、ご承知のうえだと思います。
もっと言うと、人に限らず、命あるものは皆、老いるのですから。
医療保険に入る前に、国民健康保険制度の存在を忘れてはいけません
こういう時にこそ、私たちの味方が登場するのです。
その名は「国民健康保険制度」です^^
その中の、高額療養費制度といわれるものです!
70歳になると、医療費の自己負担は、2割に下がります。(現役並み所得者は3割)
ということもあり、がんになって、例え100万円医療費がかかっても、全額支払うわけではないのですね!
若い現役世代であれば、まずは、3割負担ですよね。
それも、負担の毎月の上限額があるので、一般的な年収の方なら、約8万円が上限となっています。
さらに、70歳以上になると、所得によるところが大きくなりますが、上限額も下がっていきます。
ということで、70歳以上で、がんになって治療を受ける場合でも、一般所得者に該当するなら
外来診療1ヵ月で、100万円の医療費(健康保険内)がかかったとしても
→ 144,400円を超えた額が払い戻されます。
(細かい規定はここでは省いています。)
2040年には、日本の人口の約4割が、高齢者になる時代を迎える時の医療に求められること
そして、わが国日本の現状も、考えてみて欲しいのです。
世界中どの国も経験したことのないハイスピードで、高齢化が進行しています。
今まで通りの医療サービス、入院対応も変化してきています。
大きな施策の一つとして。
国は、「在宅医療」を支える仕組みを、整えようとしているのです。
そうなれば、どんな変化がおこるでしょうか。
今後、高齢になっても、入院は圧倒的に少なくなっていくことが容易に予想されると思います。
もしかすると、「在宅」を中心とした医療サービスの時代に、変わるかもしれません・・・。
今でも、すでにもう、入院は短期化しているのです。
日帰り手術も、当たり前です。
それなのに、終身型医療保険に魅力を感じ続ける、安心できる理由が、私にはないのです!(キッパリ)
圧倒的に入院が少なくなったら、その時求められるものは、もはや入院保障ではないかもしれませんから。
当然、医療保険も、それに合わせるかのように、形を変え、手を変え、品を変えのオンパレード状況でしょうから・・・ね。
こんな風に、先の将来の想いをはせていくと、見るべき視点が変わっていくのではないでしょうか?
あなたが、終身型の医療保険を、一番の魅力に感じているところはどこでしょうか?
・保障が、一生涯にわたってもてる安心
・保険料とともに、保障もずっと変わらない
このメリットと感じている部分が、時代の変化とともに、よりデメリットになっていく、と言えるのではないでしょうか。
保障を固定する、固定したものに加入する、ということが、逆効果になってくるのです。
これは、言いかえると、予想が出来ない将来の変化に、対応しにくくなってしまうということ。
ココ、ものすごく重要です!
終身医療保険のメリットに感じるはずの部分が、いざ保障を使おうとするその時、あなたに、もう一つの顔を見せるのです。
私もあまり話したくない部分。
保険会社の営業マンは、絶対に話さないでしょうね、、、
知らない方が、良いかもしれないからです^^
でも、安くない保険料を何十年も掛け続けていくなら、知った上での選択をしていただきたいのです。
医療保障を一生涯掛金上がらず、持ち続けられるのは安心なの?
もう一度書きますね。
・保障を一生涯、掛け金上がらず、持ち続けられる
実は、この文言、ウソではありませんが、本当でもありません。
こんがらがってきましたか?
ハッキリ言えることの一つが・・・
医療技術と、医療保障の日進月歩を、取り入れ続けないと、せっかく加入した保険が使えないということが、普通に起こります。
起こってきます!という方が、正しいかもしれません。
だから、常に見直しをして、保険会社の思惑のままに、保険料を上げていく必要がある!ということ。
新しいプランができるたびに、どんどん追加が必要になって。
変わらないはずだった保険料が、上がっていくという、悲しい結果が待っています。
今の医療の中で、ある病名と、その治療法で行う手術。
何十年先、いや数年先も、変わらず同じ名前ですか?ということです。
この衝撃ともいえる実態を、コンサルティングの中でお伝えし、対応策をお知らせしております。
結局のところ、真髄はここです。
予想が出来ない、将来の変化に対応しにくくなることは、安心を買うことに対しての、大きなリスクだと考えるからです。
これって、保険に限らず、人生の教訓だと置き換えることもできますね!
今を中心に見るのではなく、少し先を見据えながら、柔軟な考え方をしていくことが、生きやすい秘訣ですネ^^
時代とともに、保険の役割と価値は変化していくもの
たかが保険、されど保険。
過去の、保険外交員時代に培った知識と保険を利用する立場から見た、保険のしくみや、お客さまの現状から、
なるほど!と知恵をいただいたことを集約し、保険の加入のお悩みの解決策に活かすことにつなげることを使命として活動しています。
何十年も掛け続けていく、保険料に対して得られる安心は、今の保障が続く安心と、同じでないとしたら?
将来には、必ず変化がつきものです!
長い目で見た安心は、必ずしも現在の保障がずっと先まで続くことと、同義ではありません。
そう考えると。
貯蓄をベースに、必要に応じた保障のもち方で、現実的な備えをするのが賢い保険の利用の仕方だと私は考えています。
特に医療保険は、貯蓄が200万ほど貯まるまでの「つなぎ」。
貯蓄は、万能の保険ですよ♪
結果、まとまった貯蓄があれば、好きなだけ入院ができますからね~(笑)
もっとコスパを考えながら、現実的に保険を選ぶことができた後は。
保険のカラクリと戦い続けることから、早々に卒業です!
そして、一緒に、もっと楽しく、堅実的に大きな豊かさをもたらしてくれる、積み立て投資を始めていきませんか?